供用中のアンカーの緊張力を除荷した後に多サイクル載荷を行い、テンドンの引張り強さや引抜き耐力が確保できるかを確認する試験です。使用するジャッキはストローク100~200mm程度を必要とします。
アンカー機能の安定解析をするにはきわめて有効ですが、既設アンカーの状態や作業状況によりジャッキやテンドンの飛び出し等の危険を伴う試験です。
測定には人が近づかなくていいような変位計を使用し、データロガーからパソコン画面にて荷重と変位の状況をモニターしながら試験を行います。
また試験位置はクレーン等が使用できないケースが多いことから、人力運搬が可能な軽量ジャッキの使用が望まれます。